価格変動の要素 投資入門 共通編

投資入門
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株価や為替などの価格は何が原因で上がったり下がったりするのでしょうか?
ここでは価格が変動する要素を紐解いていきたいと思います。価格の変動要因は株価やFX、その他投資商品にも共通します。ここで全部マスターしましょう!

世界中のお金が世界中の至る所に複雑に、しかし確実に巡っている

「金は経済の血液だ!」とよく例えられます。お金の話を前面に出して儲け話をする事は日本では汚い事と思われているように思います。しかし投資をするということはお金と向き合い、とことん考えることがとても重要です。どうすればお金がたまるのか、お金はどこから来てどこに行くのか。世界で起きた一つの事象は強弱はあれど確実に投資をしている我々に影響を及ぼします。なぜって?世界中をお金が巡っています。そのお金の出し手の一人だからです。

これからいろいろな価格変動要素を挙げますが、お金(血液)が世界中をどう巡っているのか、どうしてそう巡るのか、誰がそう巡らせているのかという感覚を考えながら読んでいただければと思います。

 

価格変動の要素をどのように判断するか

世の中で起きる色々な事件をどう判断するかは自由です。正解などありません。したがって、価格を変動させるような事件が起きて、Aさんはプラス材料とみてもBさんはマイナス材料とみるかもしれません。価格変動に方程式は無いのです。
A社の決算が悪化していたという事実から価格が大幅に下がったとしても、実は来期からは急激に回復する事に気が付いたとしたら買いを入れることで利益を生めるかもしれません。
例えば同業間の競争が激しく価格競争が行われていて利益確保が出来ていなかったが、撤退する同業者が出てきたことから需要と供給のバランスが是正され、買い手から売り手が優勢になってきたとします。決算は前期1年間の実績です。市場の変化は遅れて決算に表れてくるので今期の決算からその影響を受けます。
このように人々が間違った判断をしているといち早く判断できれば勝率は上がります。市場は万能に見えますが、結構間違いを犯します。むしろ間違いだらけです。市場が間違いを起こしたときに市場価格に「ゆがみ」が生じます。この「ゆがみ」を見つけていち早く正す投資判断を行うことが投資成功の秘訣だと思っています。他人の動向を気にしたり市場の流れに乗ることも大切ですが、最終的には自分の判断で行うことが重要です。

 

価格変動のミクロ経済的要素

企業の動向

企業の業績や戦略・政策による変動要素です。

企業の業績

  • 業績の会社計画、市場予想と実績を対比してその進捗の程度はどうか。どうなりそうか。
  • 業績の上方修正、下方修正があるかどうか。ありそうかどうか。
  • プレスリリースなどで新技術や新製品、新規契約などが出るかどうか。そうかどうか。
  • 上場廃止になるような事案が起きていないかどうか。

企業の戦略

  • 戦略に妥当性や勝算があるか。
  • 時代の変化に対応した事業構造の変革や改革を行っているかどうか。
  • 新規事業は成功しているかどうか。
  • 自社の取り巻く環境(強み、弱み、機会、脅威)を会社が正しく認識しているかどうか。

企業の政策

  • 株主への利益還元策をどう行うか。(配当性向の変更や自社株買い、株主優待など)
  • 株式分割や株式併合、第三者割当増資などを行うかどうか。
  • 情報開示を積極的に行っているかどうか。
  • 事件の隠ぺいや粉飾決算などを行っていないか。
  • 急な役員の辞任や会計監査人の変更がないか。

投資家の動向

機関投資家・外国人投資家の動向

  • 損失の穴埋めが必要になるような事件(どこかの市場の株価暴落など)は起きていないか。
  • 運用資金が金余りか、金不足か。

個人投資家の動向

  • 損失の穴埋めが必要になるような事件は起きていないか。
  • 強気の心理か、弱気の心理か。

  • 各国の休日・祝日の状況がどうか。
  • 各国のイベントがどうか。

価格変動のマクロ経済的要素

 

国内外の政治

  • 政治が安定しているかどうか。
  • 戦争などの地政学リスクがあるかどうか。

国内外の景気動向

経済指標

  • 重要経済指標の結果が市場予想と比べて良いか悪いか。
  • 経済指標の先行指数、一致指数、遅行指数となる指標の状況はどうか。
  • 指数から読み取れる景気動向は良くなるか、悪くなるか。

金利

  • 各国の金融政策が緩和的な方向か、引き締め的な方向か。
  • 各国の政策金利が上がるか下がる開示されるか。
  • 市場で取引される国債金利の程度がどうか。
  • インフレ率と政策金利のバランスは取れているか。

外国為替の動向

  • 円安か、円高か。
  • ドル安か、ドル高か。
  • 各国通貨の実効為替レートの推移はどうか。
  • どこの国の通貨が強くて、どこが弱いか。
  • リスク回避をしなければならないような事件が起きていないか。起きそうかどうか。

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