こんにちは、くろたろうです。
以前、高利回り銘柄として米国ETFであるZMLPを紹介しました。
以前書いた記事:「【海外ETF】高利回り!利回り10%超のZMLPとは?」
ZMLPは原油などのエネルギー関係のETFであることを紹介しましたが、このETFが下落を続け、ついに利回り11%を超しました。
- 現在値:13.76ドル (2018/12/07)
- 予測年間分配額:1.60ドル
- 予測配当利回り:11.62%
今は四半期ごとに0.4ドル/株の分配金が出ているので、異常に高い利回りとなっています。
原油価格の状況は2016年1月をボトムに上昇していました。
ZMLPも同じ時期に底を付け、その後の上昇は鈍く原油価格との連動性は大きいとは言えません。
エネルギー関係のインフラなので、シェールオイルなどは原油価格が上がらないと採掘が活発になりません。最悪原油価格が下落を続けるとシェールオイルやシェールガスの開発会社破たんという事にもなりかねません。
原油といえばサウジアラビアなどの産油国で作ったOPECが力を持っていました。
そのOPECも力が落ちてきたので、価格が不安定になっている面もあるようです。
サウジ、原油減産でOPEC結束に奔走
2018/12/08 20:59 日経速報ニュース 912文字
【ウィーン=飛田雅則】石油輸出国機構(OPEC)は7日、ウィーンの本部で開いた会合でロシアなど非加盟国と2019年1月から半年間、日量120万バレル減産することで合意した。(略)
6日の総会直前にカタールがOPECから脱退を表明。OPEC設立の翌1961年からの古参の加盟国が抜けることの影響は大きい。今回の減産をめぐる協議で合意が不成立となれば、シェア低下に直面するOPECの求心力は一段と弱まる恐れがあった。サウジは加盟国にイランなど3カ国に減産の免除を認めることを働きかけ、産油国間の結束が瓦解することを防いだ。(略)
OPECがロシアの協力を仰ぐのは、価格支配力にかげりがみられるからだ。1970年代のピークに50%強あった世界の産油量に占めるOPECのシェアは35%程度に低下した。天然ガスや太陽光などエネルギーの転換が急速に進む。米国のシェールオイルもシェア低下の原因でもある。
OPECは日量1100万バレル超のロシアと協力態勢をとることで、原油市場におけるシェアは50%弱に膨らみ、影響力を高めることが可能となる。(略)。
この合意が出来たことで、原油価格は50ドル近辺で下げ止まり、何とか価格を持ち直しました。
ZMLPの下落要因
激しく下落しているZMLPですが、今の価格は本当に実力を反映しているのでしょうか?
- 米国株式は含み益を抱えているので、損失銘柄の損切をしやすい
- 利益が出ているので、リスクの高い銘柄を切りやすい
- 原油が下落しているので、とりあえず切っておきたい
以上のような思惑で下落している面もあるような気がします。
今年の米国株式は極めて堅調に推移してきました。投資家の含み益も大きい為、年をまたぐ前に利益と損失を相殺している面があると思います。ZMLPはチャートを見てわかる通り、ずっと下落しています。投資家の含み損も多額でしょう。その損失とほかの利益をぶつけているのです。
もし以上の理由が原因で株価が下落しているとしたら、今は買い場ととらえてもよいような気がします。
少し買ってみようかなと思いました。
※ZMLPについて知りたい方は以下の記事を見てください。
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