今日は2024年12月期の権利落ち日でした。12月決算銘柄(配当銘柄)は配当分株価が落ちるのが常ですが、今日は様子が違いました。意外な銘柄が株価上昇していました。
激落ちすると思ったら上がった株の例
ビジョン (9416)
まず1銘柄目がグローバルWi-Fiで有名なビジョンです。
12月の配当予定が14円、さらに株主優待で300株持っていると1万5千円分のQUOカード等の電子マネーがもらえます。300株で50円相当の株主優待なので、配当と合わせて64円分の価値があります。
普通に考えるとこれ相当の50円分くらいは急落するものと思っていましたが、むしろ終値は+32円となりました。昨日買っていた人は配当と株主優待をもらったうえで、株価も上がったということになります。大勝利ですね!
クラウドワークス (3900)
2つ目はクラウドワークスです。こちらは9月決算のため配当はないのですが、12月が株主優待の権利月となっています。クラウドワークスは300株持っていると1万5千円分のQUOカードをもらえます。1株当たり50円相当の価値となっています。
ここも権利を取ったうえで終値+32円なので昨日買った人は大勝利でした。
なんで落ちなかったのだろう…?
権利落ち=必ず下がる わけではないですが、ここまで上がるのもめずらしいです。
今日は日経平均もアゲアゲ相場だったので、権利落ち分を超えて株価が見直されたということでしょうか?
株主優待でなく、配当の権利のみが落ちた銘柄は下がっているようです。
例えば、AGCは105円の配当落ちだったので、終値は-47円となりました。株価は実質58円プラスということになりますが、配当落ちが大きいので株価はマイナスとなっています。
株主優待は権利落ち日に株価が落ちづらい?
株主優待で大きな還元をしている二銘柄が落ちなかったのは驚きでした。両社ともQUOカードとはいえ、1万5千円の大型優待ですからね。
配当で還元するよりも株主優待で還元するほうが株価は安定するのかも知れません。ただ、去年の3月は結構優待銘柄でも株価が下落していたと記憶しています。
理由として考えられるのは、①両銘柄ともに優待が新設されたばかりで認知度が低いのか、②300株だとどちらも40万円近い資金が必要なので、この権利を取ろうとした人がいなかったのか。③この高額優待がいつまで続くのか疑いの目で見ている人が多くて手を出さなかったのか…。
いづれにしても興味深い結果だったなと思います。今後の推移も注視してみて、今後も研究していきたいです。期限もなく保管がかさばらないQUOカードは好きなので!
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