株のリスクを理解しよう
株に潜む4つのリスク
株のリスクは株の魅力と表裏一体です。儲かることもあれば、損するリスクもあります。
今回は株のリスク、ネガティブな面に焦点をあてていきます。
価格変動リスク
「値下がりリスク」のことです。
500円で買った株が300円になると1株200円の損失になります。100株買っていたら2万円の損失です。
実際に価格リスクが現実となった事例を見てみましょう。
東京電力ホールディングスの例
3.11以前は東京電力は株価の変動が少なく、配当利回りも確保できるリスクの低い優良銘柄として認知されていました。東電株が国債と並べて語られる投資本もあったほどで、個人投資家からも高い人気がありました。
それが2011年に東日本大震災が起きて一変しました…。
以下が3.11前後の東京電力HDの株価の推移です。
長年3000円前後を行ったり来たりしていましたが2011年の東日本大震災後に株価は急落、2000円程度あった株価は2012年7月18日には120円まで下落しました。
世間一般で「安定している」、「絶対につぶれない」と言われていた会社でもこのような状態になるのが株式投資です。このような値動きは東日本大震災以外にも、ITバブル崩壊、リーマンショック、コロナショックなど歴史上、たくさんの銘柄で何回も起きています。

信用リスク
一言で表すと「倒産するリスク」のことです。倒産すれば株は紙切れと同じです。東京証券取引所では0円という株価は無く、1円が最低株価ですが、倒産すると買い注文が少なくなって売り注文が殺到するため、ほぼ売買が成立しません。(1円でも売れないこともある)
また、しばらくすると上場廃止となり売買すらも出来なくなります。
その会社に投資したお金は1円すらも返って来ません。
流動性リスク
「売りたいときに売れない」リスクのことです。
日々の取引(出来高といいます)が少ない会社の株は買い手が少ないため、売る価格を大幅に下げないと売れない場合があります。
東京汽船の例
イメージしやすいよう東京汽船という会社を例に見てみましょう。
以下の図はある日の東京汽船の取引の状況(板)です。

これは売りと買いがどの値段に、どれくらいあるかを表すもので、「板」と呼びます。
気配値(けはいね)が株価、左側が売り注文、右側が買いの注文の株数です。
この売り注文と買い注文の価格が一致すると売買成立になります。もしこの会社の株を正にこの時に1,000株売るとしたら、792円で600株、791円で200株、786円で100株、783円で100株で計1,000株を売ることなります。もっとたくさん売ろうとしたら株数に応じて約定価格(売る値段)は下落していきます。
東京汽船は買い注文が一応有るので良いですが、気配の株数がもっと少ない会社もあります。(板が薄い、とかいうことも)
そうなると、たくさん売ると株価の下落が大きくなったり、そもそも売れなかったりというリスクがあります。板が薄いと何かしらの危機やネガティブなニュースが発生すると株価を大きく変動させることになるので、意外と怖いリスクです。
配当金や株主優待の消滅リスク
配当も株主優待も約束されていません。突然業績の下方修正が発表されて無配(配当がなくなること)転落したり、減配(配当金が減ること)になったりすることがあります。
配当や優待など業績の成果を株主にお返しすることを総称して「株主還元」ということがあります。
株主還元は企業業績や会社の状況で変わるかもしれないということを理解しておく必要があります。






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