相場の格言12選 格言から学ぶ投資の心構え

投資入門
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相場には格言があります。格言は相場の禁じ手や売買のコツ、投資の心構えを人々に伝えてきました。
格言はたくさんあるので探し始めるときりがないのですが、今回は個人的に共感できるものを選び解説します。とても的を得ている格言ばかりです。

相場の格言12選

天井を売らず 底を買わず

「天井売れず 底買えず」といい直した方が分かりやすい。最安値で買ったり最高値で売ったりなんて事は出来ない。出来ないことを目指すとチャンスを逃すことになる。実際の天井や底を見て、流れを確認してから売買しても遅くはない。天井や底に近い価格で売買できれば良いという格言である。

 

もうはまだなり まだはもうなり

「もう底だろう」と思った時はまだ下値があるかもしれない。「まだ底ではない」と思った時はもう底かもしれない。そのように考えて反省をしてみてはどうかと促す格言である。「もう」か「まだ」かというのは相場で勝負をしていると必ずぶち当たります。投資家心理と相場の格闘を見事に表しています。

 

相場は明日もある

投資をしていると「今日買わなかったら二度とこの水準では買えないかもしれない」などと思う場面がある。しかし本当に値動きが始まるならば一日くらいの遅れは大勢に影響しない。相場は明日もあるのだと焦りを抑え、機会をじっくり待つことを教えた格言である。

 

相場の器用貧乏

相場で器用に売買を繰り返して目先の小さい利益を積み重ねる人がいます。器用に利益を積み重ねるものの、大きな成功は期待できない。相場で100発100中で勝つ事は伝説級のプロでも不可能である。むしろ自分の腕を過信して、いつかは足をすくわれる結果になり、結局それまでの利益を吐き出すことになるという格言である。

 

備えあれば迷いなし

投資に必要なのは確固たる自信と決断である。少しでも迷いがあったり、判断の基盤がぜい弱であればちょっとした事ですぐに動揺してしまう。ゆるぎない心が大事だと説いている。また、資力も十分に持っておく事が必要である。資力が十分でないと常に損失が許されないという気持ちになり、切羽詰まって最適な判断が出来なくなってしまう。

 

株を買うより時を買え

「何を買うか?」よりも「いつ買うか?」の方が重要だという教えである。投資時期は重要です。いつ投資をするかで何倍、何十倍ものリターンの差が生まれることがある。株を選ぶ前に時を選ぶ事が重要である。

 

見切り千両

買った株が下がると投資家はとても不安になる。多くの人は下がり続けると「じりじり」、「そわそわ」、迷い始める。買った事を後悔し、いつかは上がるのではと期待して持ち続けてしまう。そして最終的には「もっと早く売っておくのだった」ととんでもない安値で売る羽目になる。この格言は大損が回避できるなら千両に値するという教えを説いたもの。

 

売りは早かれ 買いは遅かれ

相場は買い場はたくさんあるが売り場は一瞬のチャンスをつかまなければならない。売り方は一瞬のチャンスをつかむ為に迅速に行動する必要があるという意味である。

 

利食い千人力

買った株が上がっても利益を確定しなければ意味がない。利益が出ているからと放っておくといつの間にか利益が無くなっていることもある。利食いが出来る時に利食うのは千人の力に匹敵するくらい大事であるという意味である。

 

休むも相場

ずっと相場と向き合っていると客観的な相場の全体像が見えなくなり思わぬところで足元をすくわれる。時には冷静に相場を見つめなおす事が必要であるという意味である。

 

下手な難平 (ナンピン) 怪我のもと

難平(ナンピン)の難とは難儀(なんぎ)な事、つまり損失である。この損失を「平ら」にしようという投資方法がナンピンである。平均取得単価を下げるために100円で100株買った株が50円に下がったところで、さらに100株買い増しすると平均の買いコストは75円になり、平均取得単価を下げることができる。しかし、右肩下がりの相場では、底だと思ってナンピンしても、さらに下がって損失が大きくなる。相場動向が上向きか、下向きかをきちんと見極めないと大損失をするという格言です。

 

噂で買って事実で売れ

買い材料の噂が出たら買って、事実として発表されたら売った方が良いという意味の格言である。相場は噂や思惑で動くものなので、事実として公表された段階では織り込み済みの場合が多いということ。織り込み済みだと材料出尽くしで売られたり、期待を少しでも裏切ればやはり売られる。

 

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