最近、米国を中心に銀行の経営危機が頻発しています。銀行が経営危機に陥ると、預金者は預金を引き出せなくなる可能性があります。この記事では、初心者でもわかるように、危ない銀行を見分けるための方法をまとめました。
財務諸表の確認
財務諸表とは、企業の経営状況を表す書類のことで、収入や支出、資産や負債などが記載されています。銀行の場合は、貸出金利や預金金利、手数料収入などが重要な収入源となっています。財務諸表を確認することで、その銀行の業績や経営状況を把握することができます。
財務諸表は、決算報告書や有価証券報告書、ディスクロージャーのを見ることで確認できますこれらの書類は、銀行のホームページやEDINETから入手することができます。
例として地銀で規模1位の横浜銀行のディスクロージャーをリンクしておきます。
- 横浜銀行「ディスクロージャー誌」
他にも金融庁のホームページでもポイントに絞った情報が公開されています。
- 金融庁「都道府県別の中小・地域金融機関情報一覧」
評価格付け機関の評価
評価格付け機関は、企業や国債などの信用力を評価する機関です。これらの機関は、銀行の信用力を評価する際にも用いられており、評価結果を確認することで、その銀行の信用力を把握することができます。
格付は以下の記事でまとめています。
経営陣や役員の情報の調査
銀行の経営陣や役員の情報を調べることで、その銀行がどのような人たちによって運営されているかが分かります。経営陣や役員の経歴や実績、資格などから、その人たちの信頼性や能力を判断することができます。その銀行の経営陣や役員が、金融業界での経験が豊富であるか、また倫理的な観点から信頼できるかどうかを調査することが重要です。
例えとしてソニー銀行の親会社の役員紹介を載せておきます。
取引先の業種や信用力の確認
銀行の主な業務の一つに、企業などへの融資があります。その際に、融資先の企業がどのような業種であるか、またその企業の信用力が高いかどうかを確認することが大切です。業種によっては、景気変動の影響を受けやすいものもあります。また、融資先の信用力が低い場合、その融資が返済不能になる可能性が高くなるため、リスクも高まります。
大型倒産が起きると帝国データバンクに「倒産しました!」という情報が載ります。
記事作成時点だと「ユニゾホールディングス」という大型倒産がありました。
Googleで「ユニゾ 銀行」と検索すると…
融資に失敗した銀行がわかります。
預金保険制度の確認
預金保険制度は、預金者が預けた預金を保護する制度です。万が一、銀行が経営破綻した場合でも、預金保険機構が預金者の預金を保護することで、預金者は一定額までの預金が保障されます。日本の預金保険制度では、1顧客1銀行1,000万円までが保障されています。
詳細は以下の記事でまとめています。
まとめ
以上の5つの方法を用いて、危険な銀行を見分けることができます。ただし、これらの方法をすべて自分で調べることは困難な場合もあります。そういった場合には、信頼できる情報源を用いて調査することも大切です。当ブログでは信頼できる情報を発信していきます。安全性評価をしてほしいところがあればコメントから依頼を募集してますので、コメント宜しくお願いします。
コメント