注文方法のまとめ 投資入門 共通編

投資入門
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株でもFXでも注文をしないと売買できません。
注文の仕方は成行、指値、逆指値などいくつかあります。そしてその注文方法は株取引でもFXでも共通の名前がついています。
ここでは代表的な注文方法をマスターして、いろいろな条件を付加して注文できるように解説をします。

成行注文とは?

成行注文(なりゆき)は、注文時に値段を指定せずに注文します。
つまり、成行で買い注文をした場合はその時に一番安く売り注文していた市場の向こう側にいる誰かと売買が成立し、成行で売り注文をした場合は、その時に一番高く買い注文していた市場の向こう側の誰かと売買が成立します。

成行注文のリスク

日々の出来高が少ない銘柄で成行注文をすると思いもよらない価格で約定するリスクがあります。成行注文はその時に出ている注文の中で一番高い(安い)値で約定するので、仮に買い注文を出したとしたら、今の株価が500円でも、約定価格が600円になることもあり得ます。

また、前場や後場の取引開始前に成行注文を出した場合、取引開始前に出ている全ての買い・売りの成行注文が成立するように株価がつくことになっています。このため、前日や前場の株価よりかなり高い株価で買い注文が成立したり、かなり低い株価で売り注文が成立してしまうこともあります。

このリスクを避けるためには、指値注文を活用します。

指値注文とは?

指値注文(さしね)とは値段を指定して注文を出す注文方法です。
成行注文と違い価格を指定するので、指定した価格以外で約定することは有りません。
ただし、価格が指値に届かないときは注文は成立しません。

株価が指値価格なのに約定しない理由

500円で注文を出して、現在株価が500円なのに約定しない!なんていうことがあるかもしれません。理由は、100株でも取引が成立すればそれが現在株価になるからです。

具体的な例で見てみましょう。
以下の図は2018年8月19日(日)に見た日本郵政の取引の状況です(SBI証券の取引画面より一部抜粋)。

売りの一番安い価格が1274円で65,200株、買いの一番高い価格が51,300円で51,300株の注文が出ています。
100株でも1,274円で売買成立すると現在値は1,274円になります。しかし、65,200株-100株=65,100株はまだ売れていません。注文には優先順位があり、順番に約定していきます。したがって、現在値が注文した価格になれば即注文が成立するわけではありません。

注文の優先順位

  • 1番 成行注文が優先
  • 2番 指値価格が優先
  • 3番 指値注文を出した時間が優先

指値よりも成行が優先して約定します。
買い注文であれば安い値段より高い値段が優先します。売り注文ならば高い値段より安い値段が優先します。
最後は注文を出した順番です。

逆指値注文とは?

売買を注文する銘柄の株価が、自分が指定した価格以上、または以下になったら注文を発注する注文です。
買い注文はある価格以上になったら指値または成行で買い、売り注文はある価格以下になったら指値または成行で売りという方法が逆指値注文です。

OCO注文とは?

「One Cancels the Other」の略です。
注文時に異なる2種類の指値注文を同時に出し、どちらか一方が成立したら自動的にもう片方がキャンセルとなる注文方法です。
主にFXで使います。

IF-DONE注文(イフダン)とは?

注文と同時に、その注文が成立したら有効になる決済注文をセットで出す注文方法です。
主にFXで使います。

SOR注文とは?

この注文は特にこちらで指定しなくても自動的に適用されます。株取引をするときに目にする注文方法です。
株取引ができる市場は東証一部などの取引所やPTSと複数あります。当然市場によって株価が異なる時もあります。
SOR注文とは各市場から最良価格がある市場を自動的に選び、売買を執行する注文のことです。

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