開業めどない居酒屋に3億円 政府系ファンドが出資

農林漁業成長産業化支援機構の社長だって、困りますよ! 株式初心者の練習方法
農林漁業成長産業化支援機構の社長だって、困りますよ!
スポンサーリンク

どうも、投資初心者ポテトーンです。最近は相場も下がり傾向であり、投資トレーニングアプリのトレダビもすっかり面白くないので、起動することなく過ごしています。

トップニュースでも政府系ファンドの赤字の話!

ヤフーニュースでも夜のニュースでもトップニュースからこの政府系ファンドの累積赤字のお話です。

政府が成長戦略として300億円を出資した「農林漁業成長産業化支援機構」、通称A-FIVEの累積損失が、設立後の6年間で92億円に膨らんでおり、さらにその投資先には事業計画時点で出店計画がないようなどぶろく居酒屋に3億円、社長の鶴の一声(という名の元による多数決)によって決定されたというものです。

この話を聞いて、ポテトーン、ほくほくしましたよ。日本にはまだこのような天下り先があるのですね!予算を使わなければならない政府系ファンドが残っているのですねー!

ニュースでは累積赤字92億円やその投資を推進した役員の退職金(6年勤めで1,400万円ゲット)の話ばかりです。そんなことは、どうでもよいのですよ。

農林漁業成長産業化支援機構の社長だって、困りますよ!

農林漁業成長産業化支援機構の社長だって、困りますよ!

最大の論点は、「農業に投資してくれること」

この一言に尽きるのではないでしょうか。

本当に農業系スタートアップのリスクは高いものです。成功するかしないか分からないのに、「金を貸してくれ」と言って、どのような立派な事業計画を立てたところで、販売価格は安いし、天候に左右される典型的なビジネスモデルだし、革新性はないし、人頼りだし、どう考えてもお金を貸したくないなーというビジネスモデルばかりを持ってくる農業系起業家の皆さんのために、国が300億円も出してやるっていうのです。

それで6年ですべての投資を回収しろ、というのがそもそものミスリードであって、これを「民間投資会社であれば、投資家からの資金調達と持ち出しがあるので、投資先を精査する」なんていう発言は別次元の話なんですよ、それが政府系なんですよ、ということなのではないでしょうか。

いつ黒字するかなんて、誰にも分からないですよ。

いつ黒字するかなんて、誰にも分からないですよ。

神田のどぶろく居酒屋に3億円出資する?しないでしょ?

どぶろく居酒屋に3億円出資する実業家がどこにいるというのでしょうか、いないですよ。

そもそも騙されているのか、懇意にしているお友達への口利き出資だろうとは思います。せっかく3億円も出資してもらえたのだから、その会社さんはさっさと立ち上げて、2年くらいで「無理でしたわー」と潰れるくらいでも良いのだと思いますよ。

焦点となっているのが、この投資を担当した役員がボンクラで、香港の投資先も破綻させたというポンコツさんで、こやつに退職金をたくさん払っちまったよ!ということです。

誰だよ、こいつ!ということを煽るために一生懸命、ニュース番組では取り上げています。
分かりやすいですからね。

しかし、問題はそこにあるのではないのです。

投資先を探している」ということです。
その性質を考慮せず、損失ばかりにフォーカスしてはいけないような気がします。

投資スキームだって、完璧なものはないですから。

投資スキームだって、完璧なものはないですから。

元農水省天下りのボンクラのポンコツが投資先を探してますよ!

ここです。

元来、農水省としても日本の農林水産物を海外へ向けて輸出し、実績を上げたいのが本心なのだと思います。

ただ、その投資先を見つける、育成するということにおいて、そのような即席のノウハウなんて持ち合わせていないのです。
その結果、人脈や口利き、実績になりそうな話に飛びつかざるを得ない、という状況に陥り、「早々に実績を・・・」という無駄な野心の結果、どうしようもないポンコツ案件に投資せざるを得なくなる、というのが実情だと思います。

それでも政府としては投資を積極的に進めたいという思いがある。

それでも政府としては投資を積極的に進めたいという思いがある。

では、どうするべきでしょうか?

開き直りましょう!
そもそも、すべての投資案件において、優良な成績を残すことが出来るのでしょうか?
そんなプロフェッショナルであれば、こんな官製投資会社なんて必要ないです。
100案件のうち、10数件のリターンがあればよい方です。
農林水産系における輸出企業を育成するなんて、過渡期であり、この10年、20年で巨大企業に成長するほどの力を持つ企業なんて、まだまだ出てきませんよ。
少なくとも、テクノロジーを駆使したスタートアップ企業がトマトの生産量を飛躍的に伸ばした、ドローンを使って生産効率を向上させた、といったレベル。
または、藻を使ったエネルギーの抽出。
正直、グローバルスタンダードに太刀打ちできるほどの規模がなく、規模のメリットを享受するほどではないのです。

複数の農業法人がさらに集積し、「株式会社日本国農業製品輸出機構」などを作らないと、海外での売上を上げるということが難しいのは誰でも理解できることでしょう。

という訳で、「この●年のうちに、日本の農林水産物の輸出額を●兆円にする!」という目標を掲げつつも、民間事業者はそんなことを真に受けず、「どのように海外市場をマーケティング視点でクリアするか?」ということに注力するのが良いと思います。

そのうえで、このような官製投資会社は、純粋に「グローバル・マーケットへ向け、農林水産業で起業したい!」という団体・個人を引き続き支援するべきでしょう。
成功もあれば、失敗もあるという前提を世に訴求しましょう。
簡単ではないことをきちんと世に伝えましょう。

そんな壮大な文句をタレながらも、ポテトーンだって農林水産業でウハウハしたいもんですよ。
しかし、意気込みはあっても、そのようなルートを持ち合わせておらず、どうしたらよいのでしょうか?
農林水産物の地域外売買は「地方創生」という現状の日本政府の思惑とも一致するはずです。
特定(例えば自分の思い入れのある)の地域の農林水産物を使い、地産地消を超えた国内を含む域外貿易へのノウハウ提供が、官製投資会社に求められるものだと思うのです。

安易な「コスト節減」に走り出した事業は必ず潰れます。

ポテトーンに気軽に1,000万円単位で投資してください。
無理そうなら、すぐにバックれ、再び関係ない事業を立て続けに起こしますよ。

失敗ばかりに目を向けてはいけない!と学校の先生が言っていました。

資金調達→失敗→バックレ→再チャレンジ→資金調達→失敗→バックレ→再チャレンジ→

資金調達→失敗→バックレ→再チャレンジ→資金調達→失敗→バックレ→再チャレンジ→

ポテトーンの個人的な思い

どうやら30~40歳台の就職氷河期の皆さんの労働力が余っているようです。
不本意かもしれませんが、このような状況に陥ってしまった方々が働ける場を提供することが出来るのも、農林水産系ではないかと思います。(もちろん、すべての方がそのように望んでいるとは思いませんが)

「別に、今さら役に立てるなら林業でも・・・。漁業でも・・・。農業でも・・・。」と考えてくれる人がいるような気がします。(未調査ですが・・・)

ポテトーンは、稲垣吾郎さん主演の「半世界」という作品が好きです。
地方で「炭」を作る吾郎さん、それを手伝う長谷川さんがバイオレンスの後に漁業で穏やかに過ごす・・・」

稲垣吾郎主演 映画「半世界」

稲垣吾郎主演 映画「半世界」

一億総中流が困難になりつつある現代において、「そのような選択肢」があってもよいし、それは自身がどこで「折り合いをつけるか?」ということなんだろうな、とも思います。

ポテトーンは、もう少し、日本でがんばりますよ!

コメント

タイトルとURLをコピーしました