以前日商簿記1級講座の感想を書いていましたが、ステップアップ制度を使用して会計士講座を取ってみました。検討している人の参考になれば幸いです。
↓以前の記事
ステップアップ制度
日商簿記と税理士(簿記論・財務諸表論)を受講していた人が、会計士講座を受講する場合に使用できる制度です。講座によっては同じ教材を使っているので、その教材をそのまま使うことを条件に、足りない部分の教材を供給してくれます。
教材は何を送ってくれるか?
ステップアップ制度の説明の中に「改定等がない場合には、日商講座の受講中にお届けしたものをそのままご利用いただくことになります。」という文言があります。従って、何らかの改定があれば新しいものを送ってくれると思っていましたが、改定があっても新しい教材は貰えないと思っておきましょう。
私の場合、前回日商講座受講から2年弱経っており、テキスト・問題集の改定がなされていましたが、新しいものは送らないとのことでした。
ステップアップ制度を前提に考えている人の中には、「日商を1~2年じっくり勉強して、会計士に行こう!」と考えている人もいると思います(自分がそうでした)。その後ステップアップ制度を使って新しい教材で会計士講座に進めるなら、改正論点もフォロー出来ていいな、と思うでしょうが、それはできないので気を付けましょう。
ステップアップ制度は分割購入制度
FINのステップアップ制度は会計士講座の中から日商簿記と被る部分を先に受講(日商講座)し、残りの科目を後から申し込みができるという単なる分割購入制度です。割引制度ではありません。
お得な制度だと思っていたので、実際に申し込みをして思い描いたとおりに使えなかったのは残念でした。また、メールで質問した際に、「新しい教材を送らないのは当たり前で、そういう制度ですが。」という旨の対応をされたのは大変残念でした。
HPで「改定等が無ければ古いテキスト等を使ってもらう」旨が書いてありますが、裏を返せば「改定等があれば新しいものを利用できる」と読めます。送らないと社内で決めているのなら、HPにも「新しい教材の提供はありません」と明確にするべきだと思いました。
まとめ
- ステップアップ制度は分割購入制度。割引制度ではない。
- じっくり日商簿記で基礎固めし、その後会計士試験に挑戦するつもりの人には合わない制度
- 半年くらいの短期間で日商簿記をやり、その後会計士試験に行くと決心した人には合うかもしれないが、それなら最初から各受験校の会計士講座を検討した方が良い
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