こんにちは、くろたろうです。
皆さんはショッピングは現金派ですか?カード派ですか?
今は電子マネーやQRコード決済も普及しており、それぞれ良い点があるのですが、本連載ではクレジットカードにフォーカスしてその魅力をまとめたいと思います!
全三回の構成でお届けします。
クレジットカードをフル活用!(前編) クレジットカードに助けられました!
クレジットカードをフル活用!(中編) 特典を100%活用して豊かな暮らしをしよう
クレジットカードをフル活用!(後編) 本当にお勧めできるカード11選
困った時に助けられました! クレジットカードの安全さ
「クレジットカードは使い過ぎが怖いわぁ」とよく言われます。だらしのない人は使いすぎてしまうかもしれませんが、節度を持って使えばとても頼りになるのです。ここでは実際の事例を基にクレジットカードの安全さを見ていきたいと思います。
事例1:旅行会社のてるみくらぶ倒産 払った旅行代金は返してくれるの?
皆さんは覚えていらっしゃるでしょうか?
今から約7年前の2017年3月27日、格安旅行会社の「てるみくらぶ」が東京地裁に破産申請(倒産)しました。数万~10万人近くの人が被害に遭ったと言われています。
ちなみに当時の山田千賀子社長は資産隠しなどの疑いで計4回も逮捕され、懲役6年の実刑判決を受けています。
現金支払いの対応
現金で支払いをした場合はてるみくらぶの残余財産からの配当と日本旅行業協会の弁済保証金上限1億2千万円から返金を受けることになります。
結局、現金払いをした人の旅行代金のうち、返金された返金率は東京商工リサーチによると1.9%となったそうです。たったの1.9%です。
代金を10万円払っていたら1,900円しか返ってこないのですね。
クレジット会社の対応
現金で払った人は泣き寝入りするしかありませんでした。ただ、クレジットカードで払っていた人はカード会社から返金を受けられるケースが多くあったようです。
#てるみくらぶ #UCSカード #三井住友VISAカード
三菱に続き三井住友VISAカードも返金dカードも返金に向けて動き出してるようす!良かったです!同じVISA、マスターなのにカード発行会社によって明暗分かれるなんてありえません!このあとも続々朗報が入りますように…— てるみくらぶ被害者UCSカード払い (@aKzygx42UII1C2a) 2017年6月30日
朗報です
本日、エポスカード会社から手紙が届きました。
てるみくらぶ の旅行代金(カード決済)が、ようやく正式に請求取り消しになったようです‼︎
さっそくJATAのほうは認証取消ししますね。#てるみくらぶ #エポスカードpic.twitter.com/5g5roFhqWG— me-gu (@970yoshiek) 2017年7月6日
社会問題になったこともあってか、他にもYJカード、イオンカード、オリコカード、セゾンカード、ビューカードなど多数のカード会社が支払取り消しや返金で被害者救済を行いました。
カードであれば支払いまでに時間があるので取り消しをすることができます。また、クレジットカードに付帯するショッピング保険やカード会社の計らいによっては返金を受けられるのです。高額支払いほどカードで支払った方が安心と言えます。
事例2:「はれのひ」私の成人式を返して! 一生に一回の成人式を台無しにした振袖詐欺
振袖詐欺の「はれのひ」です。記憶に新しい方もいらっしゃると思います。
はれのひは2018年1月8日、成人の日に突然休業し、翌日1月9日より全店舗を閉鎖。2018年1月26日に横浜地方裁判所から破産申請し事実上の倒産となりました。
※写真はイメージです
成人式当日は店舗はもぬけの殻。唖然茫然とする新成人があふれかえり、SNSから「お店が逃げました。まじ誰か助けてください」といった被害情報発信がなされてメディアでも大きく取り上げられました。中にはレンタルだけでなく、着付けのために自分自身の着物を事前に預けていた新成人もいたそうです。突然の事態にもかかわらず美容室や呉服店など「被害者はうちにきて」と、たくさんの支援者が現れました。八王子市では自治体が急遽着付けスペースを設置し、美容師などへの協力を要請しました。横浜市では午前の部に間に合わない新成人を午後の部にずらすなどの対応を行いました。
事件のその後の対応としては八王子市では有志の支援者で再度同じ会場で、市も後援して二回目の成人式を行いました。ほかにも芸能人が呼び掛けてクラウドファンディングで資金を集めてリベンジ成人式を開いたりと多数の支援がありました。臨機応変な温かい対応から日本人の良いところが垣間見える事件でもありました。
しかし、当然全員を救済できたわけではありません。詐欺の当事者である当時の篠崎洋一郎社長は融資詐欺などの疑いで逮捕されました。その後、懲役2年6か月の実刑判決を受けています。銀行がきっちりと追い詰めて裁きを受けさせたようです。
被害総額はNHKの報道によると契約金額で3億円超とのことです。仮に@15万円としても、2000人以上が被害に遭った計算になります。
はれのひのケースはてるみくらぶよりも劣悪で、現金払いの場合は返ってくる見込みはほぼゼロでした。クレジットカードで支払っていた場合は、まだ支払いされていない場合は、はれのひへの支払い停止や保険適用となって返金される可能性があり、支払いがされていた場合でも各カード会社の判断で返金される可能性がありました。実際、「はれのひ」のクレジットカード利用については、経済産業省から各クレジット会社に対して、「お客様の利益に配慮した柔軟かつ丁寧な対応をするように」との要請を出していたそうです。
まとめ
- 思いもよらない出来事が起こるのは世の常です。
- 大切なお金だからこそ自分自身で防衛しないといけません。
- クレジットカードでの支払いは一つの防衛方法です。
私は幸いこのような事件に巻き込まれてクレジットカード会社に助けられた経験はまだありません。ただ、色々な優待やポイント、保険などで随分とお得な特典を受けています。
次回はクレジットカードの特典についてまとめたいと思います。
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