2回目の今日はクレジットカードの色々な特典をまとめていきます。
自分がほしいと思う特典を明確にすると、自分にあったカード選びも捗ります。
クレジットカードをフル活用!(前編) クレジットカードに助けられました!
クレジットカードをフル活用!(中編) 特典を100%活用して豊かな暮らしをしよう
クレジットカードをフル活用!(後編) 本当にお勧めできるカード11選
普段の生活を豊かにする特典
還元率
誰にでも共通してメリットがあるのが還元率です。カードを利用してポイントを貯めると現金や商品券に交換する事ができます。このカード利用額に対して交換できる現金・商品券の金額の割合を還元率と呼びます。
カード会社によって、1,000円で1Pのカードもあれば100円で1Pのカードもあります。
ポイントが貯まりやすいのは当然100円1Pのカードです。
しかし、ポイント還元で最も重要なのは、1P当たりの単価です。
10,000円を使った場合で考えてみましょう。
- 100円につき1Pが付与されるカードのポイント単価が@0.5円だとすると、
1万円で100P×@0.5円=50円になります。
⇒還元率=50円÷10,000円=0.5% - 1,000円で1Pのカードのポイント単価が@10円だとすると、
1万円で10P×@10円=100円になります。
⇒還元率=100円÷10,000円=1.0%
☆還元率=(ポイント単価×獲得ポイント)÷カード利用額(%)
1万円だと大した還元額にはなりませんが、公共料金や携帯電話、普段の買い物などをすべてカードで決済すると大きな違いが出てきます。
公共料金 2万円
携帯電話 1万円
食費 3万円
交際費 2万円
雑費 1万円
合計 9万円×12か月=108万円/年
これらの代金を仮にエポスゴールドカードで決済したとすると、
(エポスゴールドカードは年100万円以上決済すると還元率1.5%以上になる)
最低でも16,200円分のポイントがもらえます。結構大きいです。
還元率が0.5%のカードだと還元額は5,400円ですから、その差は10,800円です。結構大きいですね。
既にクレジットカード決済をしている人でも今のカードの「還元率」を調べてみることで、カードを変えるだけで大幅にお得になるかもしれません。
他にもAmazonカードのようにアマゾンで買えば2.0%還元とか、楽天カードのように楽天グループのサービスをたくさん使えば何倍ものポイントがもらえたり、と沢山の特色あるカードがあります。自分の生活スタイルに合ったカードを使えばさらに大きな還元(金銭等)を手にできます。
使うだけでお得になるというのはクレジットカードの大きな魅力です。
コンシェルジュ
プラチナカード以上のクレジットカードに付帯していることが多いサービスです。
最安のプラチナカードでも年会費は2万円からとなっている、プレミアムカード向けサービスです。このコンシェルジュ、意外と使えるサービスなのです。
- コンシェルジュを提供しているカード例
- MUFGプラチナ・アメリカン・エキスプレス・カード(2.2万円/年)
- エポスプラチナカード(3万円/年・条件を満たすと2万円/年)
- JCBプラチナカード(2.75万円/年)
- 三井住友VISAプラチナカード(5.5万円/年)
- アメリカン・エキスプレス・プラチナ・カード(14.3万円/年)
- UCプラチナカード(1.65万円/年)
- コンシェルジュが行ってくれるサービス例
- レストランやホテル等の各種予約
- イベントチケットの手配
- プレゼントのアドバイスや手配
- 旅行先・出張先の各種情報提供
- 渡航先で行方不明になった荷物の追跡
- 簡単な通訳
ここからは、私のような庶民がどのような時に便利と思ったかを紹介します。
レストランの手配
コンシェルジュというと高級なところの予約じゃないと頼むのに気が引けるかもしれません。しかし全くそんな事は無く、予算などの条件を伝えれば条件通りのところを探してくれます。
レストランやホテルの手配は私もたまに使うことがあります。レストランと言っても飲み会で使う居酒屋とかも探してくれます。「予算は一人○○円で、人数は〇〇人、場所は○○駅から徒歩5分以内、雰囲気が落ち着いていて日本酒の品ぞろえが豊富なところ」と言えばいくつかの候補を探してくれます。デートや取引先との会食、ただの飲み会など用途を伝えれば、より相応しい店を選んでくれます。出されたリストから選ぶだけなので、楽して自分で探すのと同等以上のお店が探し出せます。便利だ。
ホテルの手配
以前、人気イベントのために近く駅のホテルを探していたのですが、どこも一杯!ネットで探しても空きが見つかりませんでした。そこで、ダメ元でコンシェルジュに依頼したらお安いホテルを見つけてくれました。どうもネットだけでなく、周辺のホテルに私に代わって一軒一軒空きが無いか電話して探してくれたようです。1人1泊6千円程度のシティホテルでしたが、普通に探してくれました。
旅先の情報提供
そして私が一番良く使うのは旅先の観光情報です。「宿泊する○○ホテルから30分以内で行ける観光スポットを教えてほしい」などと依頼すると適当に5つくらい候補を探してきてくれます。
熱海に行ったときにはじめて使いました。
このサービスは観光目的で行くわけではない出張の時によく使います。観光に行けたら行きたいけど、行けないかもしれない時、探す時間がもったいないので探してもらっています。
以上のように無くても困らないけど、有ると便利なサービスです。
担当するコンシェルジュによって品質がかなり変わるので、それだけが残念です。
このように、少しお金を出すと高いサービスを受けられるのはクレジットカードならではです。
ダイニング
ダイニングは2名以上で予約をすると、1名分のコースが無料になるサービスです。
これもプラチナカード以上のサービスでしたが、2019年7月1日にSuMi TRUST CLUBより、史上最安値、3,000円のプラチナカード「TRUST CLUBプラチナマスターカード」が出ることになったので、これでも使うことができます。ぐっと身近になるサービスです。
サービスの名称は各カードブランドで以下のようになっています。
- VISAは「プラチナグルメクーポン」
- JCBは「グルメ・ベネフィット」
- マスターカードは「招待日和」
- AmericanExpressは「招待日和」と「ダイニング・アクセス」
- ダイナースは「エグゼクティブ・ダイニング」
それぞれのサービスでセレクトされているお店が違いますが、100~200程度ある中から選ぶことができます。
お得なサービスの為、利用に制限があり、VisaやAmex(招待日和)は半年に1回まで、マスターは月2回までと利用回数に制限が設けられています。
グルメな人にはとても良いサービスだと思います。使いやすいので払った年会費の元も取りやすいと思います。
その他のユニークな特典
映画館や美術館が無料に!
ラグジュアリーカードが提供しているサービスです。
TOHOシネマズ、イオンシネマ、ユナイテッドシネマで月1回~3回まで無料で映画が見れる全国映画館映画鑑賞券のプレゼントサービスがあります。
ラグジュアリーカード GOLD CARD(年会費:20万円) | 毎月3枚まで無料 |
ラグジュアリーカード BLACK CARD(年会費:10万円) | 毎月2枚まで無料 |
ラグジュアリーカード TITANIUM CARD(年会費:5万円) | 毎月1枚無料 |
他にも国立美術館にも同伴者1名まで無料で入れます。
- 東京国立近代美術館(本館・工芸館)
- 京都国立近代美術館
- 国立西洋美術館
- 国立国際美術館
- 国立映画アーカイブの7階展示室
街の中のラウンジが無料で使える
ゴールドカード以上のカードは空港ラウンジが使えることは有名ですが、街中にもラウンジを用意しているカード会社もあります。海外旅行にあまり行かない人でも利用する機会がありそうです。
(※詳しいページをリンクしています)
- JCBラウンジ京都
JCBプラチナ(年会費2.5万円)以上が使える京都のラウンジです。 - JCBプラザラウンジ
海外にあるJCBのラウンジです。JCBカードを持っていれば使えるそうです。
⇒グアム、ソウル、台北、シンガポール、香港、パリ、ロサンゼルス、ホノルル、バンコク
- 銀座ダイナースクラブプレミアムラウンジ
銀座ダイナースクラブカード(年会費2.5万円)のサービス。銀座にあるラウンジ。年間5回まで同伴者1名まで無料で使える。 - D’sラウンジトーキョー (大丸東京店11階)
大丸松坂屋お得意様ゴールドカード、ダイナースクラブ プレミアムカード(年会費)、三井住友プラチナカード、銀座ダイナースクラブカード、SuMi TRUST CLUB プラチナVISAカードなどを保有していると無料で使えます。 - イオンラウンジ
全国のイオンモールなどイオン関連の店舗に設置されているラウンジです。イオンゴールドカードを持っていると使えます。
旅行に役に立つ特典
保険
海外旅行保険
皆さんは海外旅行に行く時、保険に加入しているでしょうか?
クレジットカードなら持っているだけで海外旅行保険が30日~90日付帯します。(保険期間はカードにより違うのでよく確認しましょう。)
更に、二枚、三枚と持っていると、以下の表のように死亡以外の保険は補償が加算されていきます。
単位:万円 | エポス プラチナ カード |
Delight JACCS CARD |
BIC Suica カード |
イオン ゴールド カード |
総合計 |
---|---|---|---|---|---|
年会費 | 2~3万円 | 無料 | 条件付無料 | 無料 | – |
付帯条件 | 自動付帯 | 自動付帯 | 自動付帯 | 利用付帯 | – |
疾病治療 | 300 | 200 | 50 | 300 | 850 |
傷害治療 | 300 | 200 | 50 | 300 | 850 |
携行品損害 | 100 | 20 | 0 | 30 | 150 |
救援者費用 | 200 | 200 | 0 | 200 | 600 |
賠償責任 | 10,000 | 2,000 | 0 | 3,000 | 15,000 |
死亡・後遺障害 | 10,000 | 2,000 | 500 | 5,000 | 10,000 |
航空機遅延費用等 | 2 | 0 | 0 | 0 | 2 |
航空機寄託手荷物 遅延等費用 |
10 | 0 | 0 | 0 | 10 |
一般的に、年会費の高いカードほど保険が手厚いです。しかし、表のカードのように年会費無料のカードでも充実した海外旅行保険が付帯しているカードもあります。
最も使う可能性が高いのは疾病治療や傷害治療、携行品損害だと思います。
上記の表の合計は疾病・傷害共に850万円の保障が確保できています。治療費が高額といわれているアメリカに行く場合でも十分な補償金額です。
携行品も150万円あれば十分過ぎる額でしょう。
気を付けなければいけないのは「付帯条件」です。
自動付帯と利用付帯の違いをよく理解しましょう。
自動付帯
カードを持っているだけで自動的に保障が付きます。
最も使い勝手が良い付帯条件です。カードを持つのであれば自動付帯をお勧めします。
最近は自動付帯のカードが減ってきています。三井住友カードやセゾンゴールドアメックスカードはゴールドカードにもかかわらず(一部)自動付帯から利用付帯に改悪されました。ゴールドカードでも安心できません。
利用付帯
利用付帯は海外旅行の費用のうち、一部でもよいのでカードを利用しないと保険が付帯されないものです。
- 空港までのバス、電車、タクシーの料金(一部でも可)
- 目的地までの航空券
- 乗り継ぎ便の航空券
- ツアーの代金
上記代金のいづれかを出国前に支払わなければなりません。
※カード会社によっては海外現地での交通機関の支払いも対象になる場合があります。出発前に確認しましょう。
- 海外ホテルの代金(手配旅行になるため)
- レンタカー代金
- 自家用車のガソリン代・高速代等
- 空港利用税
利用付帯は注意が必要です。
海外旅行保険も結構高額になります。クレジットカードの海外旅行保険をうまく活用できれば、保険代金の節約になります。
空港ラウンジ
空港ラウンジは国内空港ラウンジと海外空港ラウンジがあります。
海外空港はファーストクラス・ラウンジも使えるプライオリティ・パスが便利です。
国内空港ラウンジ
ゴールドカードは多くのカードで国内空港ラウンジサービスを提供しています。
WiFiや飲み物、ラウンジによっては軽食やアルコールも頂けるので、出発前の休憩や時間調整にはとても便利です。
ゴールドカードと言っても、カード会社によって使える空港が微妙に違います。以下の表はエポスゴールドカードと三井住友ゴールドカードの比較です。三井住友ゴールドカードのほうが使えるラウンジの数は多いです。しかし、エポスゴールドは海外空港が使えたりと、同じようで少し違うのです。
海外空港ラウンジ
プラチナクラス以上のカードは国内空港ラウンジに加えて「プライオリティ・パス(プレステージ会員)」という世界中の海外空港ラウンジが使える特典が無料で提供されています。
プライオリティ・パスには3種類の会員種別があり、プレステージ会員は最上位ランクの会員です。プレステージ会員の本来の年会費は429USドルと高額で、利用制限なく、何度でもラウンジに出入りできます。
プライオリティ・パスで出入りできるラウンジはファーストクラスやビジネスクラスのラウンジも多く有り、豪華な食事やワイン等のお酒、バーカウンター、シャワールームなど至れり尽くせりのサービスが受けられるラウンジも多くあります。
雰囲気がわかる他サイトの記事をいくつかピックアップしたので、紹介します。
- プライオリティ・パスで入れるハイクラスラウンジのレポート記事
手荷物宅配サービス
海外旅行時の手荷物(トランクケースなど)を出発時に空港まで、帰国時に自宅まで宅配してくれる便利なサービスです。ゴールド以上のカードには付帯していることが多いです。
VisaゴールドやMasterCardゴールドでもサービスを提供しているので、Visaやマスターのゴールドカードを持っていれば誰でも使えます。割とすそ野の広いサービスです。
クレジットカードを持っていると手荷物宅配サービスが1個500円程度の格安価格になったり、無料になります。
ちなみに通常料金は片道2000円~3000円が目安です。
結構な金額なので、クレジットカードの優待が使えるととてもありがたいですね。
海外キャッシング
海外旅行に行くときは、現地通貨を日本の銀行や現地の空港などで両替する人も多いと思います。この両替ですが、現地のATMでクレジットカードのキャッシングで引き出すととてもレートが有利になります。
クレジットカード会社によっては現地ATMの利用手数料を無料~数百円と低価格に設定しているので、気軽に利用できます。レートに関しては利用している国際ブランド(VISAやMaster)が定めたレートで換算されます。このレートは両替所のレートよりもはるかに安くなっています。
ただし、利息はかかるので、帰国したら極力早く繰り上げ返済の手続きをすることが前提となります。
その他のユニークな特典
有名ホテルチェーンのアップグレード
「SPGアメリカン・エキスプレス・カード」(年会費3.1万円)を持つと、マリオットボンヴォイ(Marriott Bonvoy)の会員資格「ゴールドエリート」を得られます。
マリオットボンヴォイは、ザ・リッツ・カールトン、マリオット、シェラトン、ウェスティン、ルネッサンスなどを展開している「マリオット・インターナショナル」という世界第一位のホテルチェーンの会員資格です。
カードを持つと得られる「ゴールドエリート」会員は年間25泊すると得られる資格です。普通では、とても達成できそうにありません。
- ゴールドエリート会員の特典
- 25%のボーナスポイント加算
- より望ましい客室のアップグレード(空室状況による)
- 14時までのレイトチェックアウト
- ウェルカムギフト(250 or 500ポイント)
- 無料の高速インターネットアクセス(提供ホテルのみ)
- 会員限定料金
- 完全予約保証など
注目したいのは客室アップグレードです。なんと、空きがあれば部屋をワンランク・アップグレードしてくれるのです。もちろんタダで。マリオット系列によく泊まる人は嬉しい特典です。
旅先でサポートが受けられるデスク
JCBプラザ・JCBラウンジは海外に設置されたJCBのサービス窓口です。何でもいいのでJCBブランドがついているカードを持っていれば使えるサービスです。
JCBプラザでは1.観光情報などの案内、2.ホテルやオプショナルツアー等の予約、3.JCBカード紛失・盗難時のサポート、4.WiFi無料サービスを提供しています。
設置都市は以下の通りです。
ロサンゼルス、ホノルル、ラスベガス、サンフランシスコ、サイパン、ニューヨーク、オーランド、バンクーバー、トロント、上海、北京、大連、ソウル、台北、バリ、ホーチミンシティ、セブ、クアラルンプール、シェムリアップ、シドニー、ケアンズ、ゴールドコースト、オークランド、クイーンズタウン、ロンドン、ローマ、ミラノ、マドリード、バルセロナ、フランクフルト、ウィーン、コペンハーゲン
情報の少ない旅先で日本語対応してくれる場所があると、ありがたいですね。
JCBプラザに限らず、カード会社によっては困った時の緊急時対応のために24時間日本語サポートサービスを電話で置いているところが多いです。旅行に行く前はカード会社の海外サポートを確認しておくと、いざという時に役に立つかもしれません。
- 別のカード会社のサービス例
以上、クレジットカードの特典はいかがだったでしょうか。
欲しい特典を選んで、カード選びの参考になったらうれしいです。
次の記事では、私がおすすめするカードを紹介したいと思います。クレジットカード紹介サイトは、アフィリエイト(広告)に毒されていて、広告収入の事しか考えていないサイトが多いです。従って、広告関係ナシ!本当におすすめできると思ったものを紹介します!
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