今週の概況
株も為替もいまいち良く分からない動きが続いていますね。中国や新興国からちらほらと弱い経済指標が出てきているのも嫌な感じがします。
ここらで一度、リーマンショック後からどういう動きをしてきたのかを確認したくなったので、主要な指数を見てみました。下の3つのグラフは10年前を「100」として今どうなのかを表しています。
米国の代表指数S&P500と日経を比較すると、リーマン後はすぐに米国は回復、日本は少し出遅れて回復を始めました。その伸びは勢いよく、まさにアベノミクスの効果と言えましょう。でも伸びでいうとリーマンショック後の一瞬を除いて、ここ10年間米国を抜いたことは一度もないんですね。年金マネーを使ってGPIFに買わせても、日銀に年間6兆円の株を買わせても「この程度」の伸びしかないのかと思うと日本株はどうなってるのでしょう?まだまだ伸びるとみるのか、背伸びしてもこれが限界だったということで下がるのか。背伸びは疲れますから、いつか元に戻ります。そうなると下落余地は金融危機などとは関係なく有るとみるのが自然な見方でしょうか。
最近、各国の中央銀行が金を買いまくっているそうです。
金の価格動向を見ると株が弱い時に上がって、強い時に下がるという逆相関がみられます。もしも日本株が今後下がるのだとしたら、金は上がるということでしょうか。経済環境の見通しが不安定な時に金が買われるというのにも納得ができますね。
最後は東証リート指数との比較です。リートの動きを見ると2014年末には天井が来ていたのですね。アベノミクスは2012年末ごろから始まったとされるので、たった2年程度で一気にマネーが不動産に流れ込み、不動産価格は天井になりました。東証リート指数が足踏みしている間にも日経平均は上昇しました。2018年後半は下がりましたが、ただの調整程度の下落にも見えますね。
さて、ここまで見てきた通り、今の相場はどんな見方でもできてしまいます。相場の大転換点が近いのではないかという思いもあるから、余計に見通しがつかなくなります。皆さんはどう見ていますか?
先週の記事
主な保有銘柄と売買状況
今週は売買はありませんでした。
伊豆シャボテンとフィンテックが頑張っている。
JDIは息切れ。iPhoneの減産や液晶から有機ELへの切り替え報道があったことから将来の業績見通しがネガティブなものになりました。中国の景気減速懸念もあり、これは中国企業の電撃出資&中国企業への売り上げ拡大とかサプライズが無いと上値は重たいですね。再生は出来ると思うんだけど、JDIには良いパートナーが必要だなぁ。
あっという間にトントンから赤字転落。気が付けばボロ株だらけの保有銘柄。やっちまってるな!
ピカピカの会社買っても面白くないからと言い訳しておきます…。
来週の取引戦略
来週に限らず今後は銀行・証券等の金融銘柄を少し力を入れてウォッチします。ここ数年で金融業界、特に銀行業界は大きな格差が開き、旧態依然の銀行は早期に淘汰されるでしょう。小さくてもいいから生き残るだけの企業文化や意気込みを持っている銀行を選びたいです。まあ、そんな優秀な銀行、ほとんど無いんですけどね。
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