コロナ融資あるある ~融資現場の実際~

経営と金融
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こんにちは、くろたろうです。
コロナが蔓延してコロナ融資の申込数が大変な状況になっているので、コロナ融資を受け付ける側でのあるあるを発表したいと思います。

では、いってみましょう。

事業が苦しいから貸してくれ!→それ、コロナの前からです

便乗コロナがとても多いです。コロナの前から赤字を垂れ流しているので、コロナ以前の問題なのです。もともと業績が悪かった先は融資を受けれる良い機会になっています。
正直、財務内容が悪くても元金据え置きなどの返済条件の変更等を行っていなければ多少は融資が出ます。ある意味、財務内容が悪くてもまじめに頑張って返してきた人は報われます。

コロナなんだから利息も払わないようにしてくれ!→それだと融資=寄付になっちゃいます

基本的に利息を払わないと一発不良債権です。無理です。本当にコロナで苦しんでおられる事業者さんならわかるのですが、国が支援するって言ってんだからやってくれ!みたいな人も一定数います。「最低限利息だけは払うから元金返済は止めてね!」というのが返済をストップする唯一の理由です。利息を払わないままもし倒産したら、融資金は寄付金と同じになってしまします。

実はコロナの影響ほぼないけど借りれるだけ借りちゃおう!

コロナ融資は月の売上高が一定水準下がっていれば使えるので、コロナの影響がほぼ無くても該当する事業者は多いです。昨年の4月は偶然好調だったから今年の4月は下がってるみたいな事です。たまたま売上高が下がった企業のなかで、そこそこの規模や業績を確保できている企業だと実は最大3~4億円程度は無担保で信用保証協会を活用して資金調達出来ちゃいます。(残念ながら手法の詳細は公開できません。ごめんなさい!)
賢い経営者はコロナ後を見据えて先に手を打っています。

融資申込に1~2か月以上待たされる!

日本政策金融公庫や商工中央金庫などは無利子融資の申し込みで忙殺されており、かなり時間がかかるようです。某公庫のある支店では開店前に行列が出来ており、開店と同時に職員がボックスをもって登場、「このボックスの中に申込書を投げ入れて!!」と。「投げ入れたらクラスターになっちゃうから早く帰って!帰って!!」と騒然とした様子だったとか。どうしても融資相談したい人には整理券を配布し、2~3時間待ってやっと面談、面談時間は10分程度だったそうです。
某公庫の肩を持つわけではありませんが、金融機関は相当疲弊しています。本当に有りえないほどの申込数です。医療従事者の方を筆頭にスーパーや物流で勤める方も大変ですが、たまには金融機関もねぎらってやってください。支店で相談業務に当たっている人は感染リスクを負いながら、経済を、顧客を守らなければ!という使命感でやっている人もたくさん居ます。

5/1から無利子融資制度が民間金融機関でも取り扱えるようになりましたが、現場は戦々恐々としています。

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メガバンクに行ったら話すら聞いてもらえなかった!

メインバンクで使っていても、借入を長い間していても、メガバンクはメガバンク、大企業の為の銀行です。中小零細企業でブランドにつられてメガバンクと取引をしていたところがかなり痛い目に遭っています。

実際にあった例

1.M銀行に行ったら話をほとんど聞いてもらえなかった。頭にきたので「もういい!ほかの金融機関に相談する!!」と言い放ったら「そうですか、わかりました。どうぞ他でやってもらってください。」と言われて終わってしまった。

2.「メガバンクで融資受けてるんですけど、メガだと相談しずらいんですよねぇ~」といってくる事業者。なぜメガで借りたの??

3.メガで短期融資を長い間、繰り返し融資を借りていたのに突然担保を出せと言われた!

4.メガに預金を10億円以上している無借金経営の会社だけど、融資借りたいと相談したら断られた!

このような事例は結構出ています。今は取引がない金融機関での申し込みはかなり時間がかかります。特にプロパー融資で借りたいとなると信用調査や実態調査には相当な労力がかかるので、新規の銀行では受けてもらえません。普段からの取引銀行選びや付き合いは重要です。
メガバンクは貸し渋りや貸しはがしをする、メガは信用できない!とおっしゃるベテラン経営者や財務の責任者の方は相当数の方がいましたが、その言葉が現実になっているように感じます。

 

今回は半分ジョーダンで記事を書いていますが、まじめな融資記事も需要があれば書きたいと思います。

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