ムーミンパークに行ってきた ムーミンパークの価値はいくらか?

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公園部分の雰囲気
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ムーミンランドとか、ムーミンパークとかいろいろな呼び方をされている、ムーミンバレーパーク。パーク全体の正式名称は「メッツァ」と言います。
今私が投資している「フィンテック・グローバル」という企業が運営元なのですが、その企業から株主優待券(入場券)をもらっていたので、それを使って行ってきました!
株主目線でメッツァ事業を見ていきたいと思います。

メッツァ

ムーミンランドと巷では言われていますが、正式名称はメッツァです。
メッツァの中に1.メッツァビレッジと2.ムーミンバレーパークがあります。
1.メッツァビレッジは入場料無料の公園ゾーン、2.ムーミンバレーパークは有料のムーミンゾーンです。

メッツァの概要(FGIホームページより)

行った感じだと、公園ゾーンのメッツァビレッジは宮沢湖畔の立地を生かして芝生を整備したり、飲食店やカフェ、北欧雑貨の店を整備することで、北欧の雰囲気が漂う(北欧に行ったことないけど)良い公園になっています。雰囲気としては大きな公園と小さなショッピングモールを足して2で割ったみたいな感じです。ムーミン感は特にないですが、インスタ映えスポットはたくさんあります。
昼食はパーク内のLAGOMというところでブッフェを食べました。90分2700円でしたが、料理の質は悪くなかったです。カヌーレンタルもありましたが、1時間2000円/人なので、2人で乗ると4000円!高いですねぇ。全般的に乗り物系はお高めでした。

 

一方、有料ゾーンのムーミンバレーパークはムーミン感が出てきます。
午後は夕方から大雨の予報でしたが、日曜日の午後というだけあって、たくさんの人がいました。結構親子連れと女性が多かったです。園内は適度に音楽が流れていて、座るところも沢山あり、ゆったりとした時間が過ごせるようになっていました。
ジェットコースターとか観覧車のようなザ・テーマパークな施設はありません。静かな時間が流れています。

宮沢湖の上を滑空できる「飛行おにのジップラインアドベンチャー」という乗り物が一番スリリングそうでした。一人1500円です。

飛行おにのジップラインアドベンチャー(公式サイトより)

詳しい情報はこちらが便利です。↓

ムーミンランド「Metsa(メッツァ)」 情報サイト

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ムーミンはディズニーのようになれるか

まず、テーマパークの方向性はディズニーとは全く違います。
また、運営企業の体力も違いすぎます。ディズニーランドを運営するオリエンタルランドは時価総額5兆5千億円(2019年9月)、売上高5256億円(2019年3月)、営業利益1292億円(2019年3月)の優良企業です。2020年4月にオープンする美女と野獣の新エリアにはおよそ750億円の設備投資をしたのだそうです。

一方、ムーミンパークを運営するフィンテックグローバルは、時価総額201億円(2019年9月)、売上高36億円(2018年9月)、営業利益‐10億円(2018年9月)の企業です。最新決算が出ていませんが、オリエンタルランドとは比べるまでもなく差があります。美女と野獣エリアの750億円だけでフィンテック・グローバルが3回以上買えてしまいます。

従って、企業体力的にもディズニーはマス(大衆)、ムーミンはニッチ(隙間)という戦略になるので、ディズニーと比べることがナンセンスであると言えます。

ムーミンのこれからの戦略としては時間をかけて「ムーミン」の「再ブランド」が必要と思います。ムーミンは日本ではある程度の人気があり、有名ですが、今の子供たちはムーミンを良く知りません。テレビアニメもなければ漫画がはやったわけでもありませんから。親世代を取り込みながら子供世代を取り込めるかがブランドの成否を分けることでしょう。

以上より、ムーミンがディズニーのような立ち位置に行くのは難しいと思われます。

メッツァ事業の価値は?

フィンテック・グローバルのメッツァ事業(ムーミン事業)のすごい点を挙げたいと思います。

  1. お金がないのにムーミンパークを開園できた
  2. ムーミンのライセンスを持っている
  3. 何気に来場者100万人突破した

まず1番。売上数十億円の赤字会社なのにテーマパーク開設という大規模投資をやり遂げました。投資総額は数十億円以上かかっているはずです。もともとは投資銀行なので、資金調達は得意なのです。従って、お金がないなりにも粘り強く今後もパークを発展できるかもしれません。

2番目は一番大きいですが、キャラクタービジネスを展開できます。フィンテック社は子会社のムーミン物語を通じてムーミンの著作権を管理する「株式会社ライツ・アンド・ブランズ」に出資しています。フィンテック社の動きにより日本でのライセンス窓口が一本化されたので、商品化やアニメ化もやりやすくなりました。実はこれまではライセンス窓口は複雑だったのだそうです。

3番はムーミンの人気を裏付けました。パークの人気がそのままキャラクターの価値向上につながります。今後、大手メーカーとのタイアップを増やして、ブランド認知度を高められるかが勝負です。

「ムーミン」というキャラクターの価値は未知数です。このまま再ブランドに失敗すれば価値は消滅します。再ブランドに成功すれば価値は飛躍的に上昇します。

例えば、ブランドライセンスから年間1億円の利益が生まれるとしたら、収益率5%でムーミンを購入しようとすると、価値は20億円(1億円÷5%)です。利益が年間10億なら価値は200億円となります。ブランドライセンスからの収益の成長性が見込めれば収益率3%でも買うかもしれません。そう考えると、ムーミンの価値は1000億円くらいまで行ってもおかしくないと考えています。ちなみに、ご当地キャラのくまモンの時価総額は約2700億円と一部では言われています。また、サンリオピューロランドやキティちゃんのブランドも持つサンリオの時価総額は約1700億円ですからムーミンも1000億円くらい行っても驚きはしません。

ムーミンパークのコンセプトも悪くないし、ムーミンのぬいぐるみもかわいかったので、フィンテック・グローバルには大事にムーミンブランド育成をしてほしいなと思いました。

 

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